Lost Mind


「心って、思い出をもたない俺たちにもあるのかな?」
記憶はデータ化され、人は記憶する必要がなくなった
その結果増加する記憶障害の子供たち、通称ニューロキッズ症候群
 

「もしかして、昔の私を知っているんですか?」
難事件を追いかける猟犬の相棒は、かつて自身で死刑台に送ったはずの少女
しかし彼女は、ニューロキッズ症候群だった
 

「人々は救済を求めています、あなたにも氷の救済があらんことを」
ウェブ上で勢力を拡大する新興カルト教団、白銀の世界
 

「天岩屋戸に隠れているのは女神じゃない、魔女だ」
解けたピースが収束したとき、それはひとつの陰謀を描き出す
 

「人が人であるために必要なパーツは少ない。だけど、人はそれすら捨てようとしているのさ」

トーキョーN◎VA The Detonation
"ロストマインド"

「大切な思い出なのに、思い出せないの」
進化の先に待つ、破滅という運命をくい止めろ

▼イヌ:ブラックハウンド機動捜査課

コネ:アリエル(推奨スート:クラブ)

 君は昔、イワヤト破りの犯人を逮捕したことがある。だが犯人は母親に言われるがままハッキングを行った、自己判断能力のない少女だった。だがイワヤト破りは重罪、彼女は死刑となり後味の悪い幕切れとなった。
 あれから数年。再びイワヤト破りの犯人を追いかけることになった君に、相棒として紹介されたのは彼女そっくりの少女、アリエル。彼女の屈託ない笑顔と初めましてという挨拶が、心に重くのしかかった。

▼フェイト:探偵

コネ:千早冴子(推奨スート:スペード)

 君の友人である、千早冴子はブラックハウンド機動捜査課の課長だ。そんな彼女からの依頼は、内部監査だった。なんでもアリエルという新任捜査官が機動捜査課にやってきた経緯に不審を覚えたのだという。勿論彼女でも彼女なりに調べているものの、マークが厳しくなかなか有効な情報を手に入れられないのだという。厄介事のにおいがしたが、まぁそんなのは日常茶飯事だ。君は二つ返事で返し、資料に目を通し始めた。

▼ニューロ:フリーランスハッカー

コネ:“エッジランナー”ロッドベル

 君の友人のロッドベルはニューロキッズ症候群、すなわち外部記憶に頼りきり記憶力が異常低下する病気にかかっている。本当の思い出を持てない彼は、生きている実感を求めいつも危険な仕事ばかりに挑む“エッジランナー”だった。そんな彼の姿に不安を覚えつつ、結局君は彼を止められずにいた。それを後悔したのは、彼が白銀の教団というウェブカルト教団に挑み行方不明となってからだった。

▼トーキー:ジャーナリスト

コネ:千早夏芽(推奨スート:クラブ)

 世間を騒がす社会問題、ニューロキッズ症候群。記憶装置の発達により引き起こされたこの記憶障害が今回の取材対象だった。
 ギャラはよかったが、トーキーの記事ひとつで変えられるほど小さな社会問題でもない。それでも君が引き受けたのは発展と共に大切な何かを捨て去っていくこのニューロエイジに不安を感じていたからかもしれない。
 人が人として必要な最後の1ピースを守るため、君は決意も新たに取材へと赴いた。

■必要神業

 本シナリオでは≪真実≫が必要である。
 これとは別に、敵ゲストの即殺神業のみでキャストが死亡するのを防ぐために2発以上の防御神業が必要である。

■達成値環境

 本シナリオでは大体最大達成値が25程度のキャストの参加を想定している。